かつて『黒い騎士』として、貴族たちの金品を強奪して世間を騒がせていたベルナールは、革命推進を指揮するロベスピエールと活動していた。 そして、貴族のド・マルデン公爵が何者かに暗殺された。 犯人は、革命推進派のサン・ジュストだった。 ロベスピエールは、サン・ジュストの氷のような狂気漂う過激な行動を気にかけていた。 その事をベルナ−ルに苦言していた矢先に、モン・サベール公爵もサン・ジュストによって暗殺された。 「隊長!たった今、オペラ座でモン・サベール公が刺されたそうです」 報告を受けたオスカルは、犯行現場のオペラ座へ向かうように衛兵隊員の部下たちに指示を出した。 しかし、女隊長のオスカルの命令に従う者はいなかった…。 「すまない、オスカル…、父を許せ! お前を女として、幸せに育て上げられなかった父を許してくれ…。 こんな事は、今更、言えた事ではないが、お前の本当の幸せを思うのなら、素直に自然に女として…。 わしの一生の失敗であった。いらん苦労をお前に…」 一方、オスカルの結婚話を耳にしたアンドレの元に衛兵隊員が絡んで来た。 「おめえ…、あの女隊長の従僕だったんだってなぁ?」 アンドレと衛兵隊員5対1の喧嘩が始まった。 アンドレは。殴られながら涙を流す…。 《オスカルやめてくれ…、結婚なんてやめてくれ…!》 屋敷に帰宅するオスカルを迎えに来た、ジェロ−デルが思いを告げる。 「貴女が近衛を去られて、私は気付きました。 いつも、貴女の爽やかな声と笑顔を求め…、澄んだ瞳を追っていた私自身に…。 愛しています…、心から…」 馬車でブイエ将軍がジャルジェ将軍に対して、オスカルの為にベルサイユ中の貴公子を集めたパーティーを開催してくれると歓談していた。 馬車を狙うサン・ジュスト。 そして、ジャルジェ将軍がブイエ将軍と間違われて狙撃された。 オスカルは、負傷した父ジャルジェ将軍に誓った。 「犯人を捕らえます!」 「花嫁衣裳を着てくれる方が嬉しい」 ジャルジェ将軍は、父として娘オスカルの幸せを願っていた。 ブイエ将軍がオスカルの為に貴公子ばかりを集めたパーティが開催された。 この日にオスカルを射止めようと、ジェローデルをはじめ、多くの貴公子達が美しくドレスアップして来るオスカルの登場を心待ちしていた…。 そこへ…、軍服姿のオスカルが現れた。 「これは、奇妙な舞踏会ですね。 女性が1人も出席されていない…、ハハハハ!」 「やはり、連隊長らしい…」 ジェローデルも苦笑いをしていた。 「そうですか…、オスカルが軍服を着て…、そうですか。 いや、戻って来ても、何も言いますまい。 あれが正しくて、私が間違っているという事だって有り得る。 ただ私が望むのは、オスカルが私の娘が決して、幸せを求める気持ちを失って生きて欲しくない…という事です。 あれは、小さい時から、どんな事でも自分の気持ちを押えてしまう…。そんな子だからです…」 そんなオスカルは、日々、激務に追われてアンドレの事を考える余裕すらなかった…。 衛兵隊部長のアランは、そんなオスカルに業を煮やして、同じ部隊員として、友人として、アンドレを思うあまりに自分の怒りをオスカルにぶつけて行く…。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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