貴族ばかりを狙う、怪盗『黒い騎士』が現れては、貴族の館から高価な宝石が消える事件が続出していた。 警戒するオスカルは、あろう事かアンドレのポケットに宝石が光っているのを見た…。 そして、毎夜、毎夜、出掛けて行くアンドレを目撃したオスカルは、『まさか…?アンドレが黒い騎士なのか…』と、疑念を抱く。 「オスカル、こうまでして、捕える必要があるのかな? 誰に危害を加える訳でもないし…、噂では金品を貧しい者に分け与えているとも聞く」 「盗人は盗人だ。放って置く訳けにも行くまい」 オスカルは、アンドレが出掛けた後で1人で舞踏会の警備に出向いた。 すると、会場に宝石を盗んだ黒い騎士が現れた。 オスカルは、追跡するもパレ・ロワイヤル近辺で姿を見失ってしまう。 パレ・ロワイヤルは、次期王権を狙う国王の従兄弟オルレアン公の居城で、密かに反国王派が集まっているという噂があった。 後日、再び、舞踏会で警備していたオスカルは、黒い騎士を見つけて追跡した。 その時、銃の台尻で頭部を殴られて、薄れ行く意識の中でアンドレが黒い騎士である幻影を見た…。 《誰なんだ!お前は!一体誰なんだ…! やはり…、アンドレ…!?》 そして、負傷して倒れていたオスカルを助けたのは、ジャルジェ家を出て、ポリニャック夫人の元に行ったロザリーだった。 そんなロザリーは、ポリニャック夫人の命令で死んだ妹シャルロットの身替わりに強制的にド・ギーシュ公爵と結婚させられそうになって、ポリニャック家を飛び出したのだった。 一方、アンドレは、週に何度か教会で開かれている勉強会に参加していた。 フランス人民の97%が農民・商人・職人で、貴族ではない第三身分。 その97%の庶民が重税を課せられて、日々の生活も貧窮している状況下、税金を自由に使うのは、たった3%の貴族だった。 黒い騎士を捕らえて、話がしたいと思ったオスカルは、『ニセ黒い騎士』に変装する。 だが、『オスカルの目立つ金髪では無理がある』と、アンドレは自らの髪を切った。すると、アンドレの容姿は、本物そっくりの黒い騎士に変装できた。 「オスカル、俺には盗人の才能があるのかな?」 連日、アンドレの変装した『偽の黒い騎士』が、本家以上に金品を貴族の屋敷から盗み出していた。 この『おびき寄せ作戦』によって、本家の黒い騎士がオスカルとアンドレの前に姿を現した。 黒い騎士を捕らえる為の戦いが始まった。 そして、黒い騎士の剣がアンドレの左目を切りつけた…! <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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