カジノの伯爵夫人

フランス王家にマリ−・アントワネットが嫁いで来てから、5年の歳月が経過していた。

しかし、栄光あるブルボン王朝の世継ぎとなる子供が誕生しない事で、宮廷内では、いぶかる声が至る所で上がっていた。

しかし、子供を懐妊する事の出来ないマリ−・アントワネットは、辛い日々を過ごしていた。
そして、誰とも謁見しないで部屋に閉じこもっていた。

そんな状況下でも、ポリニャック夫人だけが、マリ−・アントワネットの部屋に入る事が出来た。

ポリニャック夫人は、マリ−・アントワネットを説得する。

そして、『王妃様は、御懐妊した』と虚偽の発表をして、周囲を驚かせ、湧き立たせた。

実際、マリ−・アントワネットは懐妊していなかった。
そして、不安がるマリーアントワネットに対してポリニャック夫人は、気分転換と称して、『賭博』を持ちかけて、興味を示させた。
しかし賭博は、国で禁止されていた。
その為、マリ−・アントワネットは、夫のルイ16世に頼み込んで『1度だけ』という約束で、許可を得た。

賭博はポリニャック夫人が仕組んだものだった。
こうしてマリ−・アントワネットは、側近の反対を聞かず、毎晩のように賭博にのめり込んだ。
そして、60億円もの大金を使っていた。

「勿論、負けるのは、王妃様…。
お陰で毎晩、凄い多額の掛け金がポリニャック夫人の懐に転がり込むって寸法さ!」

アンドレの言葉にオスカルは、憮然としながらも屋敷を出て、ベルサイユ宮殿へと向かった。



「オスカル、命に賭けて、お願いに上がりました!
どうか…、どうか賭博は、お止め下さいますよう!」

オスカルは剣を抜いて、マリ−・アントワネットに進言した。

「剣を納めなさいオスカル!、賭博は、もう止めました」

一方、虚偽の『懐妊』の結末をポリニャック夫人は、マリ−・アントワネットが流産した理由を『オスカルが剣を抜いた事で、ショックを受けて流産した』と言って仕立てあげた。

マリ−・アントワネットは、自分が嘘を付いたばかりに罪もないオスカルが宮廷内で責められている事を知って涙する。

「こうするより、他に仕方がなかったのです」

ポリニャック夫人は、泣き崩れるマリ−・アントワネットに平然と答えて、懐妊騒動に幕を落とした。



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