マリ−・アントワネットは、フランス王妃になってから権力と自由を満喫していた。 そして、マリ−・アントワネットの推挙でオスカルは、近衛隊々長の白い軍服から、近衛連隊長へと昇進して、赤い軍服へと衣替えをした。 またマリ−・アントワネットは、オスカルの年金と俸給も倍にすると告げた。 「アントワネット様が御立派な王后陛下におなりあそばす事。 私の望みは、それだけでございます」 フランスの財政事情を知るオスカルの王妃への進言であった。 また日々、マリ−・アントワネットの職務でもある貴族達との謁見も、その日の気分次第で恋人フェルゼンが来ると直ぐに自分のサロンへと通して、行事をキャンセルしてフェルゼンと会う事を優先するなど、勝手な振る舞いに貴族たちの間で不満が生じ始める。 フランス王妃となったマリ−・アントワネットがこれ以上、フェルゼンと親しくなる事は危険だと、判断したオスカルはフェルゼンの屋敷を訪ねた。 そして、スウェーデンへ帰国するように告げる。 苦悩するフェルゼンは、親友のオスカルに問いた。 「お前、寂しくないのか…? 女の身で、そのような格好をして、女としての幸せも知らずに青春を送るのか…?」 「私は、父ジャルジェ将軍の跡を継ぐ為に生まれた時から、男として育てられて来た。 寂しいと感じた事もないし、今のままで幸せだと思っている」 オスカルは、キッパリと答えた。 そして、この日の夜にフェルゼンは、故郷スウェーデンへと帰国する。 そして、フェルゼンが再びフランスを訪れるまでには、4年もの長い歳月を待たなければならなかった。 フェルゼンの屋敷からの帰り道にオスカルとアンドレは、空腹の余りに貴族のアンリ・サルバドール・ド・ゲメネ公爵の馬車から、お金を奪った男児と、その男児をかばうロザリーに出会った。 ド・ゲメネ公爵は、男児を許した素振りを見せながらも、背を向け去ろうとした途端に男児を銃で撃ち殺してしまう。 卑怯なド・ゲメネ公爵にオスカルの怒りが爆発する…。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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